貴船の川床料理
今日も暑さが厳しく団扇を探していたら、おととし京都の貴船に川床料理を楽しんだ時に、お土産でいただいた貴船右源太の団扇が出てきた。
去年の初めに新型コロナウィルスが流行し始めてから全く旅行へ行けなくなり、おととしの7月に貴船にいったことを思い出し楽しんでいる。
川床や川の流れの心地よし
右源太でいただいた団扇には、貴船神社の絵と和泉式部の歌が載っている。
もの思へばさわのほたるもわが身より
あくがれ出づる魂かとぞ見る
和泉式部が貴船明神に参詣して、夫の藤原保昌との間が疎遠であったので、「男に忘られ侍りける頃、貴ぶねにまゐりて、みたらし川に蛍のとび侍りけるを見て詠める」と詞書がある。
式部の歌に、社の中から貴船明神がお返しをしたと伝えられている。
奥山にたぎりて落つる滝つ瀬の
玉ちるばかり物な思ひそ
どちらの歌も後拾遺和歌集に載せられている。