私の俳句の原点
7月14日のブログで「私の映画の原点」を書いたが、今日は俳句について書いてみたい。
高校2年の時、担任の先生が結婚したので、歳の差のある若い奥さんをみるためにその先生の家に行こうということになった。家と言っても無住法師の「沙石集」のある由緒ある寺(名古屋市東区の長母寺)である。
奥さんを見るのが目的であり、とりあえず寺の中へ入ることにした。奥さんがお茶を出してくださり目的は達成したので、あとは矢田川の河川敷でソフトボールをして帰るつもりが、先生の提案により、折角なので一人一句ずつ俳句を作って発表することになった。
今は小学生でも授業で俳句を作るそうだが、季語も知らずその時は春だったので、春を入れてとにかく五七五になることだけを考え、生まれて初めて一句を作った。
春光に森羅万象輝けり
みんな五十歩百歩なので恥ずかしくもなく、他の人の句は忘れたが楽しい思い出である。これをきっかけに「おくのほそ道」を何度も読み返し、その後も俳句には興味を持ち続けているものの、自分にはとても俳句なんて作れるものではないと思い、還暦を迎えるまで作ったことはなかった。
俳句を作るようになった経緯は、また別の機会に書きたい。