さすらう隠居人の日記

旅、俳句、映画、ゴルフなど

重陽(菊の節句)

今日は重陽である。五節句の一つであるが他の節句と比べて馴染みが少ない。

1月7日の人日は七種粥を食べ、門松や松飾を外す。
3月3日の上巳(桃の節句)は雛人形を飾り、白酒や菱餅を供える。
5月5日の端午(菖蒲の節句)は甲冑や武者人形を飾り、粽や柏餅を食べる。
7月7日の七夕は彦星と織姫の伝説があり、七夕飾りをし願いごとをする。
9月9日の重陽(菊の節句)は長寿を祈って、菊の花びらを浮かべた菊の酒を飲む。

重陽は、他の節句に比べると一般的にはあまり関心がない。菊が咲くのは1か月以上先であることも要因であるとは思うが、桃の節句や菖蒲の節句も同じである。子供が関わらないためか。農事を祝う行事でもあり、新暦では稲刈りの前になることも影響しているかもしれない。

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速水御舟「菊花図」
講談社「新日本大歳時記」より)

私にとっても菊に関わる行事としては、重陽よりも競馬の菊花賞の方が馴染みがある。今年は10月24日に開催されるが、ちょうど菊の季節でもありインパクもある。菊花賞については思い出もあり、明日以降に思い出しながらまた書きたい。(インパクトを太字にしたのはディープな意味がある?)