さすらう隠居人の日記

旅、俳句、映画、ゴルフなど

総理の夫

今日は「総理の夫」を観てきた。
中谷美紀田中圭の主演でコメディっぽいところもある作品である。

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総理の夫(映画パンフレット表紙)

原作は読んでいないが、原田マハさんらしいストーリー展開である。先月観た「キネマの神様」は原作と全く違う内容であったので、今回は映画を観た後で原作を読んでみようかとも思っている。

「キネマの神様」も「総理の夫」も良かったが、原田マハさんの原作で映画化してほしい作品がたくさんある。

その筆頭が「暗幕のゲルニカ」である。初めて読んだマハ作品であり、読んでいると映像に切り替わって頭に入ってくる。字幕を読みながら映画を観ているようであった。主演はもちろんパブロ・ピカソの顔が浮かんできた。ゲルニカの絵はあまり興味がなく自分にとって好きな絵ではなかったが、時代背景、人間関係などを知ると絵の興味が格段と深まることも教えられた。

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暗幕のゲルニカ(新潮社)

2作目に読んだ「デトロイト美術館の奇跡」は、読み始めた途端に主役のフレッドがモーガン・フリーマンの顔と姿に切り替わり躍動していた。ちょうどその頃、デトロイト美術館展が日本で開催され、この本に書かれていたセザンヌ夫人の絵を興味深く見ることができた。

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デトロイト美術館の奇跡(新潮社)

その後、「モネのあしあと」、「ジヴェルニーの食卓」を読み、「たゆたえども沈まず」を読んだ。自分としては印象派近辺の画家が好きで、もちろんゴッホも好きであるが、この本は読みゴッホにさらに惹かれた。「たゆたえども沈まず」も、ぜひ映画化してほしい作品である。

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たゆたえども沈まず(幻冬舎

以上の5冊で、完全に原田マハさんの著作の虜になり、さらに読み進めることになった。また、ゴッホについてはもっと知りたいと思った。それらについては、また別の機会に紹介したい。(また、タイトルから脱線してしまった。)