さすらう隠居人の日記

旅、俳句、映画、ゴルフなど

中国恒大の問題

9月11日の日本経済新聞朝刊に、「中国恒大無謀投資で巨額負債・ドル債2兆円市場揺らす」との記事があった。ここまで切羽詰まっているのかと思っていると、中国人が恒大本社に抗議に詰めかけ警察が出動しているニュースが流れた。

f:id:sasurau64:20211005135209j:plain

中国恒大集団(jijiより)

中国恒大集団の社債格付けが急遽下げられ、9月23日の利払い不能懸念から日米の株価は下落した。とりあえずデフォルトは回避し株価は戻したが、不安は重くのしかかったままである。

個人投資家は機動的に動けるので、今後のリスクを回避し売る人がいれば、下がれば買い場とみてリスクを取って買う人もいるが、機関投資家は売るに売れない、買うに買えないといった立場の人が多いのではないだろうか。

昨日に続き、今日も香港市場では中国恒大集団の株式は取引が停止されている。何が起きているかわからないので、心配している人が多いであろう。社債の利払いが猶予されており、デフォルトの可能性もある。債務は多額であるものの不動産会社であり、リーマンショックのような金融システムの危機につながるようなことはないと思うが、中国の経済規模が大きくなっているので、今後の金融証券市場に及ぼす影響が懸念される。

以前はアメリカだけ見ていればよかったが、今は中国の経済規模が大きくなり、中国が咳をすれば風邪を引く国が多くなっているうえに、中国は不透明なので厄介である。

中国恒大集団をはじめ、中国の動向には目が離せない。