さすらう隠居人の日記

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日本沈没

小松左京原作の日本沈没がテレビドラマ化され、先週から日曜劇場で放映されている。38年前にもテレビドラマ化されており、高校生の時に観ていた。

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38年前の「日本沈没」(amebloより)

今回、田所博士は香川照之が演じているが、以前は小林桂樹であった。登場人物の設定は田所博士以外は全く違っているが、島が消失するところから始まるなど日本沈没に至る大筋の経緯は同じであろう。(前のドラマの内容もよくは覚えていないが、観ていて面白かったという記憶が残っている。)
当時、この日本沈没をきっかけに大地震に関心が深まっていたと思う。戦後は大地震も目立たなかったので、寺田寅彦の「天災は忘れた頃にやってくる。」という言葉もその頃よく使われていた。

今回のドラマの初回のつかみは良かったように思い、今日も観るつもりである。

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今回の「日本沈没」(TBSより)

現在は東日本大震災を経験し、さらに南海トラフ地震などの大地震への備えを迫られており、富士山の噴火のシミュレーションも行われているようである。地震への不安が高まっている中でのドラマ放映であり、前のドラマとは違う意味での示唆があるならば、さらに興味を持って観ることができる。

寺田寅彦は、「文明が進むほど天災による損害の程度も累進する傾向がある。」とも言っている。

今回のドラマ「日本沈没」の今後の展開を期待したい。