さすらう隠居人の日記

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竜王戦と仁和寺

竜王戦の第二局が昨日、今日の二日間、京都仁和寺の宸殿で行われた。対局をした藤井聡太さんと豊島将之竜王は現在の棋界を代表する棋士である。

一方、仁和寺世界遺産にも登録された真言宗御室派の総本山である。
素晴らしい舞台での重要な対局である。

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竜王戦前日(スポニチより)

仁和寺へは一昨年の夏に行った。宇多天皇の御所であったこともあり立派なうえに、他の寺院とは少し違った造りもある。

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仁和寺金堂(国宝)

現在は金堂であるが、以前は宸殿として使われていた。寝殿造りである。

五重塔も立派である。

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仁和寺五重塔

次は、今回対局が行われた宸殿からの眺めで、庭や二王門を見ることができる。

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対局が行われた宸殿からの眺め

吉田兼好徒然草には、「仁和寺にある法師」として仁和寺の法師を揶揄する話があるが、徒然草の中で悪く書かれているのは平清盛仁和寺の法師だけだと思うので、力が大きかったことの裏返しかもしれない。

さて、逸れ過ぎた話を戻し竜王戦第二局の結果だが、藤井三冠が豊島竜王を下し、対戦成績を2勝0敗とした。

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竜王戦第二局(デイリースポーツより)

8月26日のブログ「藤井聡太二冠の王位初防衛」にも書いたので繰り返しななるが、藤井三冠は王位戦第一局まで豊島竜王に1勝7敗と負け越しており、第二局で勝利した時、師匠の杉本八段が「藤井にとって今日は潮目が変わる歴史的な勝利の日である。」と言った内容のことを興奮して話していたことを思い出す。

竜王戦に勝利すると四冠となるが、過去には大山康晴中原誠米長邦雄谷川浩司羽生善治の5人しかいない。史上最年少でもある。

今回の竜王戦はまだ第二局が終わったばかりで、今後の展開はわからない。棋界を代表する二人の今後の対局が楽しみである。