猿投神社と猿投山 PartⅡ
昨日、11時半頃に猿投神社へ着き、本殿と近くの山中観音堂までを書いた。
その後、奥の院へ向かうのだが、途中にトロミル水車という陶磁器の原料である石粉をつくる装置があった。
ずっと軽快な道が続いたが、段々と山路に入っていく。もう蜂はいないと安心していたら、「クマに注意」の看板があった。
5年ほど前にツキノワグマがいたらしいが、流石に熊に出会うことはないだろう。
山路を進むと大きな山桜の木があった。
幹の太い部分は約3.5m、高さは18mとの説明があった。樹齢何百年であろう。約60年で寿命を迎える街のソメイヨシノとは次元が違う。
敷島の大和ごころを人問わば朝日に匂ふ山桜花(本居宣長)
山桜は日本の心であるが、この歌から特攻隊の名前が命名された。今は残ってないが煙草の名前にもなっている。
やっと猿投神社東宮に辿り着くが、かなり険しい道のりであった。
この後、山頂に向かう。途中で恵那山を見ることができた。
遠くにうっすらと冠雪した山が恵那山である。御嶽山は見ることができなかった。
山頂の手前に「かえる岩」があり、顔が描かれているので蛙の雰囲気が出ていた。
山頂(標高629m)からは多治見、瀬戸、春日井の都市を見ることができる。ちなみに山頂は豊田市と瀬戸市の境である。
左手前が藤井竜王で沸いている瀬戸市、右奥が多治見市、いずれも陶磁器の町、左奥が春日井市である。
山頂から見える山々は、まだ色づき始めた程度である。
ところどころ紅葉した木が見られたが、まだ見頃には至っていない。
折角重い一眼レフのカメラを持って山道を歩いているのに、良い光景に出会えなくて疲れが増すばかりであったが、やっと紅葉した大きな木に出会えた。
黄葉した木にも出会うことができた。大木ではないが、下から見ると何となくきれいにに見えた。
紅葉の写真はあきらめて、猿投神社西宮に向かう。結構険しく厳しい道であった。
(上)木の根が階段を作っている。(下)溝のような道もある。
漸く西宮につくことができた。
この右上の階段を登ったところに猿投神社の主際神の大碓命(日本武尊)の墓がある。
階段を登る気力がなくなり小休止だが、飲料水を持って来なかったので喉はカラカラであった。暗くなるといけないので気力を絞って登った。
後は広沢天神に寄って車に戻るだけである。約6kmあるがほぼ下り道であり、少し気が楽になる。
広沢川沿いの良い景観を眺めながら歩き続け、広沢天神に着いた。
とりあえず一日の予定は終え、車に戻るだけになった。すっかり暗くなり、月が美しい。
月に焦点を合わせ拡大するとこうなる。
無事、午後5時半に車に辿り着いた。6時間、17km強(案内書では約4時間半、14.4km)の苦行であった。
今日は小望月、散歩の途中にスマホで撮った。
今度は広沢川沿いの渓谷をゆっくり散策したい。