さすらう隠居人の日記

旅、俳句、映画、ゴルフなど

師走

私が子供の頃は、12月になると家や小学校、ニュースなどで「今日から師走である。」とよく言っていたものである。当時、旧暦の月の呼び方を12月以外は知らなかったが、師走だけはほとんどの子供が知っていた。旧暦であろうが、新暦であろうが12月は師走がふさわしい。

親からは、「お坊さんでも頼まれた檀家さんにお経を上げるため走り回るので、12月を師走という。お前ものんびりしていてはいけない。やり残していることはないかよく考えろ。」というようなことを言われていた記憶がある。

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坊主も走る師走

昨日の新聞やニュースでは、12月になったから師走というようなことはあまりなかったように思う。私も子供に師走のことについて話した覚えはない。

師走は、昨日も流行語大賞の発表があったが、一年を振り返ることが多くなる。
また、亡き人を偲ぶ特集もあるであろうが、私の好きな人もたくさん亡くなられた。このブログに取り上げた人だけでも、約5か月間で中村吉右衛門さん、長谷川和夫さん、瀬戸内寂聴さん、柳家小三治さん、大島康徳さんの5人が亡くなられた。

隠居人になって時間があり余り、師走だからと言って忙しいわけではないが、年賀状や大掃除、一年の総括と来年の計画など、気忙しいところはある。
師走の語源の説の一つに「為果つ(しはつ)」がある。やり残しがないように大事なことは今月中に為し終えたい。

コロナがなければ海外旅行の計画も立てられるのだが、来年もコロナの様子を見ながら行き当たりばったりの旅行しかできそうにないのが残念である。