昨日のブログ「日米開戦」にも書いたが、戦争を回避したい天皇の意思に反し、日本は先を見通すことができず外交努力が中途半端なまま、戦争に突入した。
終戦時も、敗戦が決定的となった後も、ソ連の仲介を期待して無為な時間が経過し、沖縄上陸、大規模な空襲、2度の原子爆弾の被弾、挙句の果てには降伏後にソ連の侵攻、シベリア抑留を招いてしまった。結果がわかっているので言えることだが、何かもっと外交努力ができなかったかと思ってしまう。
現在に視点を移すと、中国が尖閣諸島を脅かしている。沖縄はすぐ近くである。
中国に対して強硬的な手段をとってほしいとは思っていないが、粘り強く交渉してほしい。岸田内閣にとっては、北京オリンピックへの対応が外交交渉の試金石となり注目している。台湾問題もあり、岸田内閣の命運を占う意味でも重要である。
ロシアについては、日本国民の多くが同じ意見だと思うが、ソ連時代より信用できない国である。北方領土を材料に日本を振り回している。最近は中国と一緒になって、さらに何かを引き出そうとしているとしか思えない。
ロシアに対しては、北方領土に引きずられない交渉が必要である。
北朝鮮については、岸田首相は拉致問題は最重要課題と言っていた。核、ミサイル問題と合わせて解決を図ってもらいたい。
経済力は脆弱でも、ミサイルと合わせて核を持てば、厄介な国となってしまう。
もっとも近く協力し合えるのが韓国であると思うのだが、日本に対する敵対意識が強い上に、米韓同盟がありながら中国に擦り寄ったり、北朝鮮と手を結びたがったり、困ったものである。
文政権に対しては匙を投げているかに見えるが、外交努力は怠らず、来年発足する新政権とは協調していってもらいたい。
近隣の4国に対しては、慎重に粘り強い外交交渉が重要であり、アメリカへの対応も間違えてはいけないが、アジア諸国をはじめ幅広い国々との友好が日本の基盤を強固にするためには重要である。