さすらう隠居人の日記

旅、俳句、映画、ゴルフなど

O・ヘンリー

今日の日経新聞第2部の晩節考にO・ヘンリーについて書かれていた。

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O・ヘンリー(日経新聞・ゲッティ共同)

O・ヘンリーは銀行に勤務したことがあり、38歳の時の横領の容疑で懲役5年の判決を受け、刑務所に収容されていたことを今回はじめて知った。彼の短編は人気があり、「最後の一葉」、「賢者の贈り物」、「よみがえった改心」などがよく知られているが、私はとりわけ「警官と賛美歌」が印象に残っている。
冬を刑務所で過ごそうと思い無銭飲食などをするが捕まらず、教会の傍で賛美歌を聴いていて改心した時に捕まるというアイロニーに満ちた作品である。刑務所で服役した経験が活かされているいるのかもしれない。

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O・ヘンリー(日経新聞、イラスト・浅賀行雄)

40歳頃に出所して短編小説を書きまくり、肝硬変と心臓病を併発し47歳で小説のような生涯を閉じたとのことである。

余談だが、O・ヘンリーの短編5作品を1952年に映画化した「人生模様」に、「最後の一葉」、「賢者の贈り物」等とともに「警官と賛美歌」も入っており、新人時代のマリリン・モンローも出演している。