さすらう隠居人の日記

旅、俳句、映画、ゴルフなど

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

即興詩人

高校生の時なので45年以上前になるが、たぶん誰かに勧められてアンデルセンの即興詩人を森鴎外の訳で読んだ記憶がある。ただし、字面を追って最後まで読んだというだけで、内容はほとんど覚えていない。 安野光雅の繪本「即興詩人」(講談社)の存在を知り、…

後藤夜半と葛飾北斎

後藤夜半の句に滝の上に水現れて落ちにけりがある。 水原秋櫻子「近代の秀句」朝日選書の解釈がわかりやすく、その内容を引用すると以下の通りである。見事な滝が眼前にかかっている。作者は滝壺にちかいあたりから、その滝を見上げている。はじめの間はすさ…

オリンピックの7人制ラグビー

ラグビーは学生時代から観戦するのが好きであったが、次男が高校、大学とラグビー部に入り更に興味が増した。次男は当時95kgあったので、単体で見ると大きく感じはしたが、大学対抗戦に出場してテレビ観戦していると、相手の明治大学のプロップは130kg以上あ…

一寸の虫にも五分の魂

「一寸の虫にも五分の魂」の由来は、極楽寺殿御消息にある「たとへのも一寸のむしには、五分のたましゐとて、あやしの虫けらもいのちをはをしむ事我にたかふへからす」からきているらしい。いろいろな使われ方をするが、小さな虫であっても命の大切さは変わ…

我が家の客人の野良猫たち

私は元来犬好きで、猫は好きではなかった。時々庭に落としていく猫の糞は臭く、できれば来てほしくないと思っていた。 しかし、数年前に和室に居ると濡れ縁に白い猫がきた。こちらを覗っているようで何となくかわいく思った。その後もその野良猫は我が家へ何…

アーチェリー男子団体観戦記

7月23日のブログで同じ出身高校の武藤弘樹選手を応援する記事を書いたが、24日の混合ダブルスでは健闘するもメダルには届かなかったものの、今日の男子団体では河田、古川選手とともに活躍し銅メダル獲得に貢献した。 準決勝では、金メダル候補の韓国相手に…

阿部兄妹の金メダルを祝う

今日は、中学、高校、大学と柔道部であった長男が休日であったので、予選から解説を聞きながらテレビ観戦をした。 高校時代(約20年前)の長男(下の選手)(愛知県武道館) 私も中学、高校の体育の授業ではほぼ毎週柔道があり、柔道の試合はずっと興味をも…

河童忌

芥川龍之介は94年前の昭和2年7月24日に35歳で自死した。芥川の作品は文庫本で出ている作品はすべて読んでいたので、大学2年の昭和52年に芥川龍之介全集(岩波書店)が出た時には全12巻を順次購入したが、全集はほとんど読んでいない。 芥川龍之介全集第九巻 …

アーチェリー武藤選手を応援

地元のテレビ番組で同じ高校の出身者が今回の東京オリンピックに出ることを知った。武藤弘樹選手である。私は高校時代はアーチェリー部ではなかったので、同じ高校出身というだけのことであると思っていたが、慶應義塾大学出身という話があり記憶をたどって…

大暑と東京オリンピック

今日は大暑「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」である。暦の上では8月6日まで一年のうちで最も暑い時期である。今回のオリンピックの日程が決まった時から、アスリートファーストでなくIOCの商業至上主義が批判されてきたが、開会式を明日に控え、暑さ…

2回目のワクチン接種終了

私が住んでいる日進市は、愛知県の中でもワクチン接種が順調に進んでおり、長男は36歳であるが既に接種券が届いている。接種の方法も地元の医院、大学病院などの大規模接種会場などいろいろな方法を取ることができる。 私は家の近くの「ふくしまファミリー内…

初めての名古屋港水族館

梅雨と暑さでなかなか外へ出る気がしなかったが、夏休みになると混むので思い切って名古屋港水族館へ行ってきた。30年近く前にできているが、行くのは初めてである。 イルカのショーでは小さな子の歓声で盛り上がり、短い時間であったが十分楽しめた。3頭が…

全英オープンゴルフのテレビ観戦記

4日間のテレビ中継をすべて観てしまった。私の主観も入るがウーストヘーゼン、スピース、モリカワの3人を軸に優勝争いが展開されてきた。 最終日の前半を終わった時点で、ウーストヘーゼンとスピースが▲10、モリカワが▲14で、モリカワが4打差で抜け出した格…

太りすぎないために

会社勤めが終わり気を付けていることの一つが太り過ぎないことである。通勤で3Km程歩き、会社ではできるだけ階段を利用するようにしていたが、それがなくなってしまった。 161cm、63㎏で元々やや太り気味であり、食べることが好きで太りやすい体質である。…

妻の思いつめた表情に狼狽

仕事から離れて約3週間が経過し、朝から晩まで好きなことをし、夜更かし朝寝を繰り返し、自由気ままに過ごしている。こんな楽しい生活はないと思っていたら、妻が思いつめた表情で、「これからどうしたらいい?」と言ってきた。深刻な顔である。 自分だけが…

久々のゴルフ打ちっ放し

毎日が土曜日で全く翌日のことを考えなくてよい。昨夜も全英オープンゴルフを夜明けまで観てクラブを振りたくなり、今日はゴルフの練習に行ってきた。 今日はシニアスデーで、90分打ち放題で800円、休日の60分打ち放題の1,200円比べるととてつもなく安い。休…

池袋暴走事故の求刑に思う

飯島幸三被告は上級国民などと言われ、本日に至るまでさまざまな批判があったが、求刑は順当なものであったと思う。しかし、このような事故があったにもかかわらず、いまだに高齢者の暴走事故が後を絶たないのが問題である。私の父親は27年前、70歳になった…

私の映画の原点

中学生の時、「ある愛の詩」と「ロミオとジュリエット」の2本立てを名古屋のロマン座(残念ながら今はない)で観て映画にはまった。男二人で行ったのだが、二人とも大満足で、どちらかというと私は「ある愛の詩」に感動し、アイススケート場に一人佇み「愛と…

大島康徳さんを偲ぶ

大島さんは生前、闘病生活という言い方は嫌いであった。約5年前に大腸がんになり、その後の生活を著書で紹介したり、ブログに書いたりしてきた。私より7歳年上であり、今後の生き方の参考にしたいと思ってきた。 私は小学校の高学年の頃から大学に入った頃ま…

大谷翔平選手の魅力

今年のMLBの開幕以来、大谷翔平の活躍やいろいろなエピソードは報道番組などで取り上げられ、インターネットでも毎日わくわくしながらホームランが出たというニュースを期待し、夜のニュースでその映像を見ることを楽しんできた。 6月26日より隠居人となり、…

貴船の川床料理

今日も暑さが厳しく団扇を探していたら、おととし京都の貴船に川床料理を楽しんだ時に、お土産でいただいた貴船右源太の団扇が出てきた。去年の初めに新型コロナウィルスが流行し始めてから全く旅行へ行けなくなり、おととしの7月に貴船にいったことを思い…

水羊羹

退任前の一年間仕事をご一緒した人生の大先輩から和菓子を贈っていただいた。私がお世話になったのであるから、立場が逆であるのだが遠慮せず、ありがたくいただいた。最近、抹茶を楽しむようになり、お茶菓子として今の季節にも合っており、今日は水羊羹を…

初めて点てた抹茶

正月やお盆に抹茶を飲むことはあるが、最近は和菓子が好きになってきたことと、暇になったこともあり、和菓子の時は抹茶を自分で点てて飲もうと思った。家には抹茶がなく、会社勤めをしている時の通勤途上に見知っている妙香園へ抹茶を買いに行った。抹茶が…

若宮八幡社の花手水

6月25日に永年勤めた会社を退任する前に、会社の近くにある若宮八幡社へ、41年余りを無病で欠勤せずに勤務できたことのお礼のお詣りをした。 その時、手水舎には紫陽花の花が敷き詰められており、あたかも私の41年間の無病息災を祝福してもらっているような…

虎が雨

忠臣蔵、伊賀越えと並び日本三大仇討の一つである曾我兄弟仇討が1193年5月28日に果たした。親の仇である工藤祐経を富士の裾野で曾我十郎が仇討を果たした後、討たれ死んだ。その曾我十郎の愛人が虎御前であり、毎年5月28日(陰暦)に虎御前が降らす涙の雨が…

七夕

私が生まれた64年前の七夕も雨だったようだ。子供の頃は、彦星と織姫が1年に一度七夕にしか会えないのに天気が良くないとかわいそうだと思ったものだ。それもそのはず、新暦での七夕は梅雨の真っ最中、七夕は元々旧暦の7月7日なので、今年は8月14日である。…

第二の人生のスタート!

会社勤めの終了 先月25日、41年余り勤めた地方の銀行を任期満了により、無事退社することができた。もう少し感傷的な気持ちになるのかなと思っていたが、とても清々しい気持ちである。 会社から貰った花束 後輩から貰った花 関連会社を含め3社の株主総会に…