企業の社会的責任
企業の社会的責任について、学生時代にレポートを書いたことがある。もう45年近く前であるが、その時に参考とした経済学者のミルトン・フリードマンの「企業に社会的責任があるとすれば、利潤を上げることである。」という内容が印象に残っている。
最近では、ESG(環境・社会・企業統治)への投資やSDGs(持続可能な開発目標)の重要性が盛んに取り上げられているが、企業がゴーイング・コンサーンとして利潤を上げることが重要なのである。
所有と経営の分離がされている現代の大企業では、企業の所有者(投資家)から経営を任されている経営者は企業を潰してはならないことは勿論、利潤を上げることにより投資家に安定した配当を行い、従業員の雇用を守り、取引先に安心感を与え、税金をしっかり納めることにより社会的責任を果たさなければならないのである。
企業は利潤を上げることにより、環境・社会・企業統治への投資や持続可能な開発目標の達成ができるのであり、そういった企業は更に発展できる。いわば循環連鎖である。