さすらう隠居人の日記

旅、俳句、映画、ゴルフなど

9.11同時多発テロ

20年前、夜10時頃に家へ帰ると、出迎えた妻が「旅客機がビルに突っ込んだらしい。」と言ったが、どういう状況かよくわからないものの、表情を見ると冗談を言っているとは思えない。急いでテレビを見るとマンハッタンのビルから煙が出ている。何が起こっているのか理解できずによく見ていると、また旅客機がビルに突入した。

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2機目の突入直前(AP通信より)

ビデオの再生映像かと思ったが、2機目の突入であった。1機目が世界貿易センターの北棟、2機目が南棟であることがわかった。食事が終わっても風呂に入らず、テレビにくぎ付けとなった。

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2機目の突入直後(AP通信より)

その後、3機目がペンダゴンに突入した。後から知ったことだが、4機がハイジャックされ、犯行者たちは機長を殺害し自ら操縦していたようであり、もう1機も墜落した。旅客機の乗員乗客はすべて亡くなり、世界貿易センターはテレビ中継をしている間に2棟とも崩落し、3千人近くの人々が亡くなってしまった。たった数人で日本による真珠湾攻撃による死者を上回る惨事となってしまった。

アルカイダの犯行と分かったが、当時のアフガニスタンタリバン政権が保護し、アメリカの侵攻が始まった。今回、アメリカが撤退し再びタリバン政権となったが、現政権は当時の政権とは違うと言ってはいるものの、まだ数百人の日本人関係者をはじめアフガニスタンを脱出したい人々が数多く残っており心配が尽きない。アフガニスタンに対する人道的貢献を続けた中村哲さんを追悼する肖像画を消し去ったことも悲しい出来事である。