さすらう隠居人の日記

旅、俳句、映画、ゴルフなど

パブロ・エスコバスとカバ

コロンビアの麻薬王のパブロ・エスコバスは、麻薬取引や暗殺などにより大統領より権力があると言われ、資産2,500億ドルを築いたが、1993年に44歳で暗殺された。

f:id:sasurau64:20211029142110j:plain

パブロ・エスコバス(viator.comより)

生前、地元に動物園を作ったが、死後、売却できずに取り残されたカバ4頭(オス1頭、メス3頭)が、28年経った現在は繁殖し80頭になっているそうである。

f:id:sasurau64:20211029143314j:plain

コロンビアに棲息するカバ(BBCより)

野生のカバはアフリカの赤道直下に生息しており、コロンビアも赤道直下であり、天敵のナイルワニもいないことから、繁殖する条件は揃っていたようである。

街の中を歩いている映像がテレビで放映されていたが、今後もさらに加速して繁殖する可能性がある。走る速度は100m9秒台、泳ぐ速度はそれよりも速い。地元の人が不安に脅えていると思ったら、そうでもないようである。

パブロ・エスコバスは極悪人であるが、地元には稼いだ金をいろいろ還元しており、英雄扱いされている。カバも彼の遺産として観光資源にもなっており感謝しているとのインタビューもあった。一部の人の意見だけが取り上げられているのかもしれないが、地元民に困っている様子は見受けられない。

絶滅危惧種のカバであるが、いわゆる外来種としてコロンビアで繁殖している。生態系を崩すことにならないかと心配でもある。

先週テレビで見て面白いと思ったので、取り上げてみた。