さすらう隠居人の日記

旅、俳句、映画、ゴルフなど

立秋

暦の上では今日から秋だが、まだ秋の気配は感じられない。梅雨が明けてから昨日までは「暑中お見舞い」だが、今日からは「残暑お見舞い」としなければならない。

吉田兼好徒然草一五五段に「夏果てて秋の来るにはあらず、・・・夏よりすでに秋は通ひ・・・」とある。暑いさなかにもこれから秋の気配を感じていくことになるのであろう。

秋を最初に感じるものとして秋の風があり、藤原敏行古今和歌集
秋来ぬと目にはさやかに見えねども
風の音にぞおどろかれぬる
と歌っているが、まだ最高気温が日ごとに上昇している状況であり、秋の風を感じるのはお盆を過ぎた頃になるのではないか。

散歩中に立秋の今日の空の写真を撮ったので、とりあえず載せたい。
空が高いわけでもなく、鰯雲でもないが、これからの変化が楽しみである。

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立秋の日の空

梅雨明け後、散歩中には蝉の声が大きく、たくさん飛んでいるが、油蝉に交じってつくつくぼうしが鳴き始めた。心なしか油蝉の元気がなくなってきたように思える。

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