片雲の風に誘われて
今日の散歩は天気は良いが風が強く、雲の流れが速かった。
小さな雲は、数分もするとどこかへ流れて行ってしまい、跡形もなくなってしまう。そんな雲を見ていると、自分もどこかへ行ってしまいたくなる。松尾芭蕉ではないが、「片雲の風にさそはれて、漂泊の思ひやまず」である。
隠居人になって約4ヶ月、毎日好き勝手なことをしているが、まだ旅行には行っていない。コロナが落着き、ワクチンも2回接種した。Go Toを待っているとまた行けなくなるかもしれない。絶好のチャンスであり、先ずは足慣らしで行こうと思っている。しばらく会っていない次男夫婦にも久しぶりに会いたい。
そんなことを考えながら散歩を続けているといつもの貯水池に着いた。今日は風が強く釣り人がいないためか、白鷺が池の中ほどだけでなく池の淵近くにも来ており、1羽が飛び立つところだった。
いつもはじっとしている白鷺ばかりを見ているが、白鷺の飛び立つ姿は美しい。
句会のメンバーが青鷺を古武士然と形容したが、じっとしていると猫背の老獪な古武士に見える。飛び立つ姿とのギャップが大きい。
そうこうしていると、白鷺が3羽になっていた。
先週は、Tシャツと短パンで散歩していても汗をかいていたが、今週は、長袖長ズボンでも寒いくらいである。