さすらう隠居人の日記

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日本大学理事長の逮捕

昨日、日本大学の田中英寿理事長が逮捕された。理事が背任容疑で逮捕された後も、日本大学の理事会は被害届を提出することを拒否するなど、何となく今回の状況は予想された。

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逮捕された人々(右下女性を除く)

左下が昨日脱税容疑で逮捕された田中英寿理事長、逮捕、起訴済みの上の2人は左から井ノ口忠男日本大学元理事と藪本雅巳医療法人錦秀会元理事である。

10月8日のブログ「日本大学の事件とガバナンス」について書いたが、その後の理事会の動きを見ていても呆れてしまう。

日本大学は日本一学生数が多く、卒業生も多い。一部の大学権力者のためにその人達が多大な迷惑を被っているのである。これほどのマンモス大学でありながら、理事長が13年も君臨し続け大学が私物化され、学外の理事もいるのであろうが、理事会が全く機能していない。不可解極まりない。

監督官庁文部科学省も何をしているのだろうか。日本大学のことだから政治献金は多大であり、権力者とのパイプが強いのかもしれない。

今回は脱税容疑で、業者からの利益提供の無申告によるものだが、授業料や寄付金が使われた背任行為の可能性もあり、今後の究明が望まれる。

この大学では1968年にも20億円を超える使途不明金が発生し、古田重二良会頭が辞任している。今回の事件も似たところがある。悪しき伝統はこれで終わりにしてもらいたい。

学内を浄化し、学生たちに迷惑を掛けない良い大学に変えていくためには、ガバナンス強化が絶対に必要な条件である。