さすらう隠居人の日記

旅、俳句、映画、ゴルフなど

あっぱれ原監督(箱根駅伝)

箱根駅伝青山学院大学が圧倒的な強さで、昨日の往路、今日の復路を制し、記録更新の総合優勝も果たした。原監督の有言実行に敬意を表するしかない。

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箱根駅伝2022年ゴールシーン(NHKより)

私は当然母校の早稲田を応援していたが、シード権すら取ることができなかった。青山学院と早稲田の個々の選手の実績(記録)などを見ていると、それ程の差はないように思っていた。しかし、終わってみれば青山学院は記録を更新する断トツの優勝、早稲田はシード権も逃す13位であった。

青山学院の原監督は、年末もテレビ番組に出て「パワフル大作戦」で絶対に優勝すると豪語していた。駅伝は10人がそれぞれ約20kmを走る過酷なレースである。レース前夜に眠られなかったり、体調を崩したり、ちょっとした負の要因で上手くいかないことも多々ある。それらをしっかり調整できる原監督の手腕は見事なものである。1年間を通した調整もしっかりできているのであろう。

青山学院の選手たちはいつも何となく楽しんでいるように見える。自分たちの実力の発揮の仕方がわかっているのかもしれない。

少しラグビーの話に変わるが、十数年前の早稲田のラグビーは中竹竜二監督であった。練習時間を制限し、選手自身が考える手法を取り、リーダーシップよりフォロワーシップを重視した。その結果、二年連続で大学日本一になった。

原監督と中竹監督の指導方法に共通点があるかどうかはわからないが、原監督も一方的な押しつけではなく。学生とコミュニケーションを取りながら指導しているように思える。それが学生に信頼感を与え、楽しんでいるように見えるのではないだろうか。

部活でも仕事でも、コミュニケーションを取りながら一人ひとりが考え、納得して行動することが重要である。

初夢

初夢の定義はいろいろあるが、一般的には元旦の夜から二日の朝に見る夢である。初夢に見ると縁起が良いとされるものに、「一富士二鷹三茄子」があるが、未だかつて私の初夢に現れたことはない。

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一富士二鷹三茄子(tenki.jpより)

一富士二鷹三茄子」の謂れにはいろいろあるが、一つ面白いのは、日本三大仇討ちを表しているというものである。
一冨士は、曾我兄弟が父親の仇である工藤祐経を富士の裾野で討ち取ったことを示し、二鷹は、赤穂浪士が主君の仇である吉良上野介を討ち取ったその主君の浅野内匠頭の紋所が鷹の羽であったことを示し、三茄子は、荒木又右衛門が弟の仇である河合又五郎を伊賀の鍵屋の辻で討ったが、伊賀の名産が茄子であったことを示している。

毎年、初夢に何を見るのか楽しみに寝るのだが、満足した夢を見て起きた試しがない。それどこらか満足に覚えていることもない。

昨夜は一晩中、逆流性食道炎との悪戦苦闘であり、寝ているのか起きているのか分からない状況であった。快方に向かっているのは確かであり、数日中には通常の日々に戻る予感がする。

元旦

今日は元旦、新たな一年の始まりであり気が引き締まる。

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元旦(tenki.jpより)

子供の頃から「一年の計は元旦にあり」と父親から言われ、やりたいこと、部活、勉強などの一年間の目標を立ててきた。社会人になると目標は仕事が主体となった。

さて、今年はどうするか。41年間お世話になった会社は退職し、仕事の目標はなくなった。趣味で目標を上げるとすれば、ゴルフと俳句、そして半年前から始めたブログである。新しく始めたいこともたくさんあるが、目標として上げることは憚られる。

昨年の終盤から体調を崩し、家族にとても迷惑をかけてしまった。その反省も踏まえて、考えなければならない。過去、体重については目標に入れたことはあるが、ずっと元気であったので健康のことは目標にしたことはない。今回は目標に入れる良い機会である。

前置きが長くなったが、今年の目標は以下の通りとした。

①健康第一

体重は今まで通り太らないように気をつける。
食事の摂り方と適度な運動を心がける。
特に運動する時の水分の取り方(ここに問題があったと反省している)などに気をつけたい。

②ゴルフ

ハンディ通りの93を目指す。
安定したショットをするためにはどうすべきかが、分かりかけてきた。実際のラウンドでできるよう、毎週金曜日のシニア割引(90分打ち放題800円)で鍛えたい。

③俳句

毎週4句+月7句を目指す。
今まで友人達とのLINE句会で月7句の提出に汲々としていたが、今年は真剣に取り組み、内容も良くしたい。

④ブログ

原則毎日投稿(但し、無理はしない)し、内容の精度を上げる。
ブログを始めて6か月、できるだけ継続したい。

大晦日

今日は大晦日、今年も1年が終わる。大掃除をし、いろいろな整理をし、明日は新たな1年をスタートさせなければならなかったが、年末にかけて体調を崩したこともあり、少しやり残したことがある。今日も自分は何もせず、家族に正月の用意を任せている。

ただし、気持ちの上では1年の整理はでき、新年を迎える準備はできた。

この時期は、クリスマス(キリスト教)、初詣(神道)があり、今日は除夜の鐘(仏教)である。

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除夜の鐘(知恩院HPより)

晦日に除夜の鐘が聞こえてくると、1年の終わりを実感でき感慨深い。子供の頃は、鐘を撞きに行ったものである。

しかしながら、最近は除夜の鐘の騒音が問題視されているところがあるという。私の家はお寺から離れているので全く問題はないが、近所であると大変なのであろうか。昼に変更するところもあるらしい。大晦日の夜から元旦にかけての除夜の鐘でなければと思ってしまう。伝統的な慣習、風物詩が消えていくのは寂しい。

今年1年を振り返ると、6月25日に会社を退職し隠居人となった。41年余りお世話になった会社には、感謝の念に堪えない。隠居人になって7月6日からこのブログを始めた。仕事以外で自分が書いた文章を読んでもらうようなことはなっかたが、読んでいただいている方がいると思うと励みになる。

この1年を反省し、来年の計画を立てたい。

半藤一利さんを偲ぶ

年末近くなるとテレビや新聞でその年に亡くなった方のことが取り上げられる。私も今年を思い返してみると、7月6日にブログを始め、特に印象に残っている大島康徳さん、柳家小三治さん、瀬戸内寂聴さん、中村吉右衛門さんについて追想を書いた。

しかし、今年1年間で言うとブログを始める前の1月12日に90歳で亡くなられた半藤一利さんから、私は最も影響を受けている。

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半藤一利(bunshun.jpより)

最初は夏目漱石のエピソードや俳句についての著書から影響を受け、漱石がますます好きになり、漱石の俳句に興味を持つとともに、俳句そのものにも興味が深まっていった。

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半藤一利の本①

その後、半藤さんが昭和史、特に日本が戦争に進んで行った過ちについて、歴史を綿密に検証しながら反省すべきとの考えで、分かりやすく書かれた著書を読み、私の浅薄な歴史観を見つめ直す機会を与えられた。

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半藤一利の本②

半藤さんは戦争は避けなければならないという強い意思で貫き通している。過ちを繰り返さないためには、昭和史を深く検証しなければならない。

半藤さんは歴史を検証するとともに、その中で得たいろいろなエピソード、関連する話も提供しれるので、とても面白い。

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半藤一利の本③

半藤さんが亡くなられた経緯などは、最近読んだ半藤末利子さん(一利さんの妻で、夏目漱石の孫)の「硝子戸のうちそと」(講談社)で読んだ。

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半藤一利の本④+半藤末利子の本

半藤さんの晩年は、大腿骨骨折から始まり、医師の不手際と思われることもあり、不遇と思わせるところもあった。

亡くなる日の真夜中か明け方、このような会話をされているそうだ。
(以下、「硝子戸のうちそと」から引用)
一利 「起きてる?」
末利子「なに?」
一利 「日本人ってみなが悪いと思ってるだろ?」
末利子「うん、私も悪い奴だと思ってるわ」
一利 「日本人は悪くないんだよ」
   「墨子を読みなさい。二千五百年前の中国の思想家だけど、あの時代に戦争をしてはいけない、と言っているんだよ。偉いだろう」

半藤さんの「墨子よみがえる」(平凡社ライブラリー)は購入済みだが、年が明けたら真っ先に読もうと思っている。

年賀状

毎年、25日か26日に年賀状を投函しているのだが、今年は昨日(28日)になってしまった。仕事がなくなり閑なはずなのに、情けない話である。しかも、一人ひとりに何も書かずに送ってしまった。

来年は寅年なので虎を写真を撮って使おうと思い、21日に東山動物園へ行ったが檻の中でうまく撮れず、東山動物園のホームページの写真を使わせてもらった。年賀状は手抜きとなったが、この写真は立派である。

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スマトラトラの「アオ」(東山動物園HPより)

「アオ」は今月の14日に仙台の八木山動物公園から引っ越してきた。21日に実物を見たが、2歳にもかかわらずとても凛々しく気高い印象であった。

昨日、とりあえず年賀状を投函したところで、25日の夜からまた体調が悪くなっていたので(と言っても以前と比べれば大したことはないのだが)、年末年始は休診であることもあり、念のため医者で診てもらうと、レントゲンを撮られたあと点滴などの処置を受け、緊急外来用の紹介状と診療情報(CD-ROM)を受け取り、思った以上に大ごととなってしまった。

「明日も来るように」と言われ、今日も医者へ行き診てもらったが、改善していると言われ一安心である。

雪化粧

昨日の朝起きるとあたり一面雪景色であった。久しぶりの雪である。家の庭も雪化粧をしたようであった。

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雪化粧

その後のニュースで、名古屋での積雪1cmは3年ぶりのことであると知った。子供の頃は年に何回かは雪合戦をしたものだが、今のこの地方の子はあまり雪の遊びができなくなっている。

別のニュースでは、東京は-2.2°Cと12月としては1976年以来45年ぶりの記録だったそうだ。当時私は大学1年で下宿生活をしていたが、暖房器具がなく駅前のスーパーでこたつを買い、下宿まで1km以上を持って帰ったことを思い出す。今は通販などがあり、とても便利な時代であると思う。

歳を重ねるごとに段々と寒さが苦手になってきたし、降雪地帯の雪の難儀は理解しているが、温暖化により雪が少なくなってほしくはない。

雪月花は自然の美しい景物であり、雪の天橋立兼六園も素晴らしいし、どこであっても雪景色は美しい。